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「くちびるに歌を」&「娚(おとこ)の一生」

3月です。あっという間の一週間、今回は心に沁みた邦画2作品です。

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最初は「くちびるに歌を」の感想です。アンジェラ・アキの五島列島合唱部を訪ねたドキュメンタリー番組が土台になっている原作の映画化作品である本作は、彼女が合唱コンクールで歌う中学生のために書き下ろしたテーマ楽曲「手紙~拝啓十五の君へ~」の歌詞がそのままドラマになったような感動作です。心に傷を負っている臨時教師と合唱コンクールを目指す生徒たちとの交流は、お互いが抱えるそれぞれの問題が衝突し、悩み、もがきながら、一つになるまでの姿に目頭が熱くなります。実直でストレートな生徒たちとの関わりによって教師自身も気付かされ再生へとつながる人生ドラマのエンディングはとても爽やか、お奨め作品です。

ある出来事で現役を退いたピアニスト柏木 ユリ(新垣 結衣)は、大学時代の同僚で故郷にある母校合唱部の顧問を務める松山 ハルコの依頼により臨時職員としてやってきます。元ピアニストで美人の先生がやって来たとあって、従来では考えられなかった男子生徒の入部があったりと活気付く合唱部でしたが、先生目的の不純動機とあって部活が思うように機能しないことや顧問に迎えられた柏木もピアノは弾かないし、教える気もなしと部長の仲村 ナズナはご立腹。しかし、彼女自身も家庭内での悩みを抱えていました。コンクール出場への焦りは募ります。

ひとつのことに一生懸命で、真正面からぶつかってくる生徒たちの姿は、臨時職員の柏木のみならず、鑑賞者である私も心が洗われる思いでした。中でも部長仲村 ナズナ役を務めた恒松 祐里ちゃんは、注目株でした。これからが楽しみな役者さんです。

エンディング曲には勿論「手紙~拝啓十五の君へ~」が流れる訳ですが、このようにドラマを通じ改めて聴いてみますと歌詞といい、リズムといい「なんて素晴らしい楽曲だろう!」と大感激です。自宅に戻り聞き直してしまいました。人生は音楽なのか?それとも音楽が人生なのか?いや、両方ですね(笑)

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監督:三木 孝浩
脚本:持地 佑季子、登米 裕一
原作:中田 永一

キャスト
柏木 ユリ(新垣 結衣)、仲村 ナズナ(恒松 祐里)、桑原 サトル(下田 翔大)、関谷 チナツ(葵 わかな)、辻 エリ(柴田 杏花)、長谷川 コトミ(山口 まゆ)、向井 ケイスケ(佐野 勇斗)、三田村 リク(室井 響)他

2015年日本映画
上映時間:2時間12分

娚の一生ムビチケ.jpg

続いて心に沁みたもう一本「娚(おとこ)の一生」です。劇中で豊悦(豊川 悦司)が榮倉 奈々の足の指をしゃぶったとかで話題にもなった本作ですが、このシーンを見てどう思うかは作品を観てからにして欲しい、そんなことを考えさせられた作品でした。タイトルからでは、中身は想像付きませんし、話題性を持たせた問題のシーンだけでは、「日活ロマンポルノ」ではないかとの誤解も招きかねません。で、端折って代弁させて頂きますと一つの血筋の女性だけに愛を注いだ男の物語です。

訳あり52歳の独身男と若い女性の恋。大学教授でお金持ち、その人間力のハードルはかなり高めの設定ですが、リアルに存在する多くの同世代独身男性にいちるの希望の光を照らしています。大学教授 海江田の人物像は豊川 悦司の演技に助けられている部分も感じ取れますが、彼の必死さ、ひたむきさ、誠実さ、行動力、知力は学ぶべきものがあります。恋に疲れ、田舎に戻った堂蘭 つぐみ(榮倉 奈々)との微妙な関係は、見どころです。

榮倉 奈々の・・・、もとい堂蘭 つぐみの足の指をしゃぶる行為については説明なんてありません。でも、私なりの解釈では彼の行動から察するに「あなたを頭のてっぺんから足のつま先まで愛していますよ」 って言うひねりの利いた愛情表現ではないかと思うのですが・・・、実は単なる足フェチだったりして(笑) それくらい必死さが伝わって来た訳であります。

今回は「くちびるに歌を」を含め、作品を反芻(はんすう)するような感慨深い気持ちになれたことは邦画冥利に尽きると感じた次第です。

監督:廣木 隆一
脚本:斉藤 ひろし
原作:西 炯子

キャスト
海江田 醇(豊川 悦司)、堂蘭 つぐみ(榮倉 奈々)、下屋敷 十和(紺野 千春)、中川 俊夫(向井 理)他

2015年日本映画
上映時間:2時間

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私は餃子が好きでありまして、映画鑑賞の帰りに見かけた餃子屋さんが気になっていて、いつか寄ってみたいと引きずっておりました。先日その機会が巡って参りまして、餃子を注文しましたら出てきた餃子は春巻きみたいで「こんな形の餃子もあるんだ~」と自分を納得させながら口にしますと確かに餃子の味わいです。数分後店員の女性がやってきてレジを担当する者が出掛けるので先に精算を済ませて欲しいとご相談です。見渡す限りではその店員さん意外に人の姿は見えず、レジ担当者はまゆつばでしたが断る理由もない為精算に応じました。食事が済んで店内を見回しましたら案の定、誰もいません。「ご馳走様でした」の声にも返事はなく、「まっ、いいか」と店を出ました。餃子の形も変わっていましたけど、お店も変わっておりました。


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