ドラゴン・タトゥーの女
前売り券
デヴィット・フィンチャー監督最新作「ドラゴン・タトゥーの女」の感想です。この作品の原作はスウェーデンのジャーナリスト、スティーグ・ラーソン。2005年にスウェーデンで刊行された「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」を皮切りに「火と戯れる女」、「眠れる女と狂卓の騎士」という三部作を発表し、大ベストセラーとなるもののこの成功を知ることなく他界したと手元の資料にありました。この版権を得たフィンチャー監督によってリメイクされた本作は犯人探しのミステリードラマですがまさに監督と原作の相性がベストマッチです!フィンチャー監督作品と言うと私は「セブン」をナンバーワンに挙げてしまいますがその手腕が更に進化、昇華され、スタイリッシュに決めてくれました。ストーリーも然る事ながら何といっても大金星はタイトル通りの主人公、天才ハッカーのリスベット演じたルーニー・マーラの活躍です。「ソーシャル・ネットワーク」で出演するもノーマークだった彼女が大化けし大躍進、世界的に有名なスターの仲間入りを果たしたと思います。このような作品との出逢い、縁もありますが日本の若い女優さんに一言、「世界のハードルは高いですよ。」
スウェーデンを舞台に季節は冬、寒そ~な空気感が伝わる中、熱く立ち回る一人のジャーナリスト ミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・グレイグ)のもとに依頼が舞い込む。40年前に忽然と姿を消し、殺害されたと推測される一族の娘ハリエットの真相を探り、犯人を探して欲しいとの内容である。依頼主は過去スウェーデン経済界に君臨した大富豪のヘンリック・ヴァンゲル。広大な敷地内で生活する一族の詳細説明から入り、その代償として何よりもミカエルが求める重要な情報提供を約束される。事件の真相解明にあたり、ミカエルは一族に聞き込み調査を開始するが複雑な人間関係が錯綜し、進展が見られない。並行してセキュリティ会社と契約する天才的なコンピューター技術者リスベット・サランデルの姿があった。彼女は並外れたコンピューター技術と知識を高く評価される反面、社会的な権力や暴力と言った抑圧環境に幼いころより晒され、生活を後見人に管理されていた。ところが後見人の彼女の扱いは自分の立場に自惚れ日常を逸脱、性欲処理の道具にしている始末。このような仕打ちに彼女の我慢、怒りは限界に達し大爆発!技術、知識を活かし用意周到に計画された反撃パンチは後見人を完膚無く打ちのめす。その頃事件究明が牛歩状態にあったミカエルは紹介されたリズベットによって自分のPCがハッキングされていたことに気付き彼女をスカウト、共同戦線が始まる。
オープニングでの一族紹介シーンは鑑賞者だけでなく劇中のミカエルも混乱してしまうほど大勢存在します。ところが原作者もジャーナリストだけあって誰がどこに住んでいて、どういう関係にあるのかを図式化して紹介しているところはなるほどと思いました。ミカエル演じたダニエル・グレイグは007の印象が強いですがこの作品や「カウボーイ&エイリアン」の出演などバラエティな役回りなので固定感がなくバランスの良い恵まれた役者さんだと思います。共演のルーニー・マーラですが作品が面白かったので会社の後輩 " 高橋くん " に紹介したら第一印象からして彼女の見てくれが怖いから見ませんと言いました。「違うよ高橋くん、作品見れば彼女のこと好きになるし、応援したくなるよ~」と答えたのですが一歩引いたスタンスだったのでたぶん見ないな~。クライマックスで彼女がミカエルにとった行動はいじらしくて切なくて・・・。三部作全編に出演するなら今後の活躍が楽しみなスーパーヒロインの誕生です。
それにしてもですね、殺人犯が核心的な部分でBGMにエンヤのあの曲を流すんですがこれエンヤの熱狂的なファンだったら怒るんじゃないですか?私もエンヤ好きですけど、そこで流すか~というところが怖いところなんです。
監督:デヴィット・フィンチャー
脚色:スティーヴン・ザイリアン
キャスト
ミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・グレイグ)、リスベット・サランデル(ルーニー・マーラ)、ヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)、マルティン・ヴァンゲル(ステラン・スカルスガルド)、フルーデ(スティーヴン・バーコフ)、エリカ(ロビン・ライト)他
2011年アメリカ、スウェーデン、イギリス、ドイツ合作映画
上映時間:2時間38分
![]()
「ドラゴン・タトゥーの女」に因んでではありませんが今私が夢中になっているドラマがあります。それはNHKで月曜深夜に再放送されている「タイトロープの女」です。先週ホイットニー・ヒューストンが急逝したのをラジオで知り、テレビでも見ようとNHKをず~っと流して観ていて偶然に知った番組です。この時点ですでに3話目でしたが内容は父の会社が倒産危機に陥り、ピアニストを目指していた娘(池脇千鶴)が社長に就任、何の知識も経験もないけど何とか立て直しを図ろうと必死に努力する物語です。父の愛人であった女(高岡早紀)との確執や言うこと聞かない社員たち、会社は立て直すことが出来るのか?娘と愛人のしがらみは?この結末が気になっています。物語は全6話構成で来週5話は見れそうですが肝心の最終話が夜勤で見られません。ツタヤでDVD探すしかないですね。
トラックバック 2
オリジナルと互角の面白さであった。全体的な印象として、艶っぽい。ラストの印象も違っていて、オリジナルでは温かみを感じたし、リメイクでは甘酸っぱさを感じた。いずれにしろ甲乙つけがたい極上のミステリー。お薦め作品だ。
「ドラゴン・タトゥーの女」★★★★ ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、 クリストファー・プラマー出演 デヴィッド・フィンチャー 監督、 158分、2012年2月10日公開 アメリカ,SPE (原題:THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO ) <リン…[続く]








この映画、すんごく面白いんでヒトに勧めたくなりつつも、あのサディスティックな後見人とリスベットのクダリとかがあるので、相手や勧める表現を選びます....
by 怪しい探麺隊 (2012-03-28 00:35)
ブログのように公共性のあるものは、描写や表現上の理由から言葉を選びますよね、私も毎度迷っています。
by einstein (2012-03-29 10:28)